ヴィンテージジーンズの頂点と言えばリーバイス501XXだと思います。
欲しくても高すぎて私には買えないと諦めていました。
しかしどうしても欲しいし穿いてみたいと思い、安く買える可能性を探ってみました。
需要の少ないサイズやコンディションの良くない物を探してみました。
しかし極端に大きいサイズやサイズの小さいXXのユース版（青年用）とされるモデルでも、やはり私には買えませんでした。
ダメージがあったり、色落ちの進んだ物でも同様の結果でした。
ユース版より小さい子供用のXXがある事を知り調べてみると何とか買えそうなので購入してみました。
念願のXXを手に入れた喜びより試着もしてないので穿けなかったらどうしようという不安が強かったです。
買ったのはこちらです。
503ZXX
503ZXXはXXの生地が使用されている、0歳から12歳用まである子供用のジーンズでコレクション用としても人気があります。
ギャラ無しと最終モデル
購入した物は紙パッチのギャラ無しと呼ばれる物とXXの特徴である隠しリベットが無いXX最終モデルの2本です。
どちらもW26L32で503ZXXの最大サイズになります。
W27になると先程のユース版503BXXや504ZXXになり一気に価格が上がります（W27~29）
表記がギャラ無しはAGE12、最終モデルはSIZE12と違いますが同じ12歳用という意味のようです。
12歳用でもW25やL30、L28の物もありますが基準がよくわかりません。
XXでも最後の方のモデルで子供用ですがXXには変わりありません。
大人用の501XX同様に革パッチやギャラ有りの物から最終モデルまで存在するようです。
501XXは土管シルエットなどと言われますが、503ZXXを大人が穿くと普通のストレートになります。
ギャラ無しはデッドストックで購入して糊落としをした状態、最終モデルはワンウォッシュ済と言われた物を購入した状態になります。
安いと言いましてもXXなのでそれなりの値段でしたが価格は501XXの1割程度だと思います。
同じサイズですが最終モデルの方が一回りほど小さく、特にレングスに違いが見られます。
最終モデルの前の所有者の方が乾燥機を使用した可能性もあると思いますし、AGEとSIZE表記の違いや個体差なども考えられると思います。
ギャラ無しの方にフラッシャーのみ付いていましたが破れや落書きのようなものがありましたが味わい深く感じました。
503ZXXの特徴
503ZXXの特徴としてフロントのトップボタンが着脱しやすいスナップボタンでジッパーフライ仕様だと思いますが、子供用なのでその様な仕様になったのだと思います。
どちらもボタン裏刻印はEでした。
スナップボタンは留めやすいのがメリットですが、私のようにギリギリでボタンが留まる状態だと勝手にボタンが外れてしまいます。
ウエストを広げる事も考えましたが、ボタンが外れないようにボタンホールの作成と通常のボタンに変えるカスタムをして頂きました。
ボタンホールの糸が黒や紺ではなくオレンジの糸になりました。
ボタンはギャラ無しは月桂樹と星の鉄製ボタン、最終モデルはアルミ製のよく見かける汎用品に変えました。
紙パッチを取り、ボタンも変え、裏刻印も無くなり価値が落ちましたが、自分に合わせてカスタムするのも一つのジーンズの楽しみ方だと思います。
ギャラ無しと最終モデルのディテールを見ていきたいと思います。
左側がギャラ無し、右側が最終モデルになります。
ジッパー
ギャラ無しはTALON、最終モデルはTALON42
コインポケット
ギャラ無しも小さいですが、最終モデルは指一本しか入りません。ギャラ無しの方には耳が使われています。
隠しリベット
XXの証の隠しリベットはギャラ無しは有りますが最終モデルはありません。
バックポケット
バックポケットも最終モデルの方が小さく、アーキュエイトステッチはどちらもイエローですが、形は個人的に左のギャラ無しの方が好きです。
ベルトループ
ギャラ無しはセンターループのズレなし、最終モデルはズレてます。
赤タブ
ギャラ無しは両面均等Vで最終モデルは両面不均等V。
アウトシーム
どちらも赤耳ですが、下のギャラ無しの方が幅が広いです。
リベット
リギャラ無しのリベットは綺麗ですが、最終モデルは緑青が目立つのが少し心配ですがヴィンテージらしさ増します。
リベット裏はどちらもアルミ製。裏から見ても最終モデルのコインポケットの小ささが確認できます。
現在502Eの27インチや国産ヴィンテージの28インチなどを穿いているので何とかなると思いましたが、特に最終モデルはかなりキツいです。それでも穿き伸びで馴染んできました。
ボタンホールのダメージが激しいです。
サイズが合えばかなり安く買えるヴィンテージXXの紹介でした
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